ハイヤープランナーとしての意識の高さ

最近は、タクシードライバーのマナーも、随分と向上してきましたが、昭和の過渡期には粗暴運転や乗車拒否、不当運賃請求などが横行していた時代もありました。しかし現在では、法の整備も進んだことから、マナーといった観点からも旅客配送業の世界も、世界的に安全な乗り物と認知されるに至りました。もともとこうした職業は、江戸時代からあった駕籠かきや、明治時代に全国的に行われていた人力車などが、その大元となっています。最近では、都市化がさらに進み、都会でのマイカー人口の減少によって、サービス面に特に優れたハイヤーが見直されてきました。

日本のハイヤーは、タクシーと同様に道路運送法によって、正確には一般乗用旅客自動車運送事業として認められているものです。ただしタクシーとは異なり、グレードの高いサービスをモットーとしていますので、運転手そのもののスキルとサービス力が非常に重要視されるわけです。海外のVIPや、セレブ達などを招く際などにも利用され、当然そうした語学力も身につけていかなければなりません。つまり、よりハイクオリティーなサービスを供する為にも、運転技術だけではなく、添乗の中での気配り以外に企画力を持って、トータルプロデュースする能力も必要となるわけです。

ハイヤーの運転手は、プランナーとして、ゲストに喜んでいただけるよう、感動接客を常に心掛けています。例えば、通常のタクシーであれば、最短の距離を走り、目的地へ移動する事が最優先されますが、プランナーとしてはそれが正解ではありません。ゲストに満足していただけるよう、交通状況に応じて観光スポットなどの道を選んで走るのも、そうしたサービスの一環です。また、ビジネスマンのご利用であれば、Wi-Fiの準備や滞在先の周辺レストランの案内など、家族連れであれば、ドリンクやお菓子などのサービス、車内の音楽など、快適な異動と充実した空間づくりに努めます。

ハイヤーのプランナーとして、ゲストに満足してもらう為にも、下準備というものは欠かすことのできないものです。ミネラルウォーターやお菓子などは、常に常備しており、おしぼりやWi-Fiサービスなども欠かせません。ゲストによっては英語新聞や専用のMAP、寒い日であれば携帯カイロのご用意など、すべてプランナーとしての心配りになります。その為、プランナーには、一定の決裁権を持たせているケースも多く、ゲストの情報や状況に応じて、プランナー自身が独自の判断においてサプライズや、特別なプレゼントを用意する場合もあります。